2013年4月2日火曜日

私が初めて売主になった時の話、、、。その2

おはようございます!いつもお世話になっております!

昨日は、突如、戸建住宅の案内指令が発令されました。
住宅は、先々月も仲介しましたが、普段は投資物件がほとんどですので、緊張しますね。

しかも、お客様の希望で、葛飾区の90平米3階建、オール電化、太陽光発電付き、売出し2,980万。6年前に、5,150万円で新築購入した方の任売(任意売却)物件でした。

夢破れるとも、家は残るよ土地の上。南無。

※ここでいう、任意売却とは、住宅ローンの返済が困難になった場合。抵当権者である銀行との協議、同意を得て、市場価格で売却をする事で、返済の目処をつける事。

前回のあらすじ
仕事もプライベートも不動産投資も充実しているかと思われた、女性クライアントが、ある日突然、全不動産の売却を相談してきた。どうする渡辺!?



●つづき●

以下、
女性クライアント、洋子さん(荻野目洋子に似ていた為)
私、なべ

なべ「今お持ちのマンション、5戸とも売りたいんですね?」

洋子さん「そうなの。全部売りたいの。」

なべ「わかりました。でも、今売っても利益は出ませんよ?」

実は、洋子さんが所有されていたのは、全て新築マンションに区分投資したものだったのです。

洋子さん「えぇ、それでもかまわないの。私、今度結婚するのよ。」

洋子さん50代の春でした。

なべ「そうなんですか!それは、おめでとうございます!でも、だからといって売らなくもいいのでは?主婦になるんですか?」

洋子さん「ありがとう。でも、仕事は続けるの。それで、私、彼に正直に言ったのよ。持ってる不動産のこと。そしたら、彼、、、。」

彼女は、思わず言葉に詰まります。

なべ「彼が反対したんですか?であれば、私、説明に行きますよ。うまく行っていることをわかってもらうにも、説明するのは、大変ですから。」

洋子さん「あ、ありがとう。でも、違うのよ。彼にこう言われたの、借金と結婚したくないって。」

なべ「え?」

そうなんです。彼女には、当時8千万超のアパートローンの残債があったんですねぇ。

洋子さん「だから私も言ったのよ、借金と言っても住宅ローンだから、団体信用生命保険もついているし、何かあっても迷惑かけるものじゃ無いって。でも、それでも駄目みたい」

なべ「分かりました。何とかお力になれるように。頑張ります。」

そう、私に叩き込まれた営業マンの基本姿勢、「私が全てご面倒みます!」を実現する日がきたのです。

それが、私にとっての分かれ道になるとは、思ってもいなかったのです。

つづく。。。



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●わたなべ日報● 発行人:渡辺章好 
※このブログ内は、私の体験を元にしたフィクションです。

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