2013年5月1日水曜日

不動産営業と駅弁の話。

おはようございます!いつもお世話になっております!

先日の決済で、久しぶりに東京駅の構内を通る機会がありました。
これから、決済に出向かないと行けないところで、駅弁に目がとまります。。。

「あ~腹減ったなぁ」というわけでもなく、妙な懐かしさを感じた次第です。


それは、まだ駆け出しの、ヨチヨチ不動産営業マンの時の話。。。

建築現場は危険がいっぱい

前職は、お客さんを探して全国を出張するスタイル。
電話でアポイントさえとれれば、飛行機やら新幹線にのって東西南北移動するわけです。

当時、独り立ちする前は、上司と共に出かける日々。

電話だけの、まだ見ぬお客さんの為に、資料を準備。
年金、税金、不動産市況やらの新聞や雑誌の切り抜きを選りすぐった、「これを見れば、投資マンションが欲しくなる!」セットなるものがあり、タウンページに負けず劣らずの厚さがありました。。。それを、数セット用意。

さらに、契約前提で!! 契約書一式と手付金の領収証も鞄に詰めます。

フライトケースです。
これに、一杯になると、20kg程になります。
そして、それを上司の分迄持つので、両手で40kgの荷物をもっていざ!出陣!!

とはいっても、貧弱な私には、かばんは重く、まっすぐ歩くのにも必死です。
気がつけば、手にまめが、、、、。

いつもは、会社に籠もって、電話営業の日々、出張となると心がわくわくするのは当然で、その気持ちのみで、必死の鞄持ちです。上司は、後ろを振り返ることなくスタスタと進んでいきます。

やっとこさ、新幹線のホームに着き、上司はグリーン席、私は普通席で別れる間際、上司が、幕の内弁当を差し出してくれました。

「なべ、これ、食えよ。」

「はい!ありがとうございます!」

いつも、鬼のような上司が、仏に見える瞬間です。
契約が決まれば、弁当にビールがついてきたり、時間があれば高めの飲み屋で一杯。。。

その、2年後には、私が逆の立場になり、部下を連れて、出張の日々。
さすがに、鞄持ち制度は止めました。資料も、ipadに切り替え、部下の鞄はスカスカ!笑。

なべ「弁当食えよ!」

部下「あっ、いただきます。」

つらさがない分、なんとも、味気ない雰囲気でしたが、契約が決まるとやはり、お互いに嬉しいものです。

古くさくて泥臭いビジネスモデルでしたが、色々と思い出に残るのは、あの日々。今があるのも、駅弁をくれた上司のお陰ですね。感謝。

お疲れ様です。


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●わたなべ日報● 発行人:渡辺章好 
※このブログ内は、私の体験を元にしたフィクションです。

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