2014年6月4日水曜日

南青山の3億円物件に買付をもらった話

先月の話でございます。

地上げ業者から、水面下で流れてきた物件。

東京都港区南青山五丁目で、青山通りから路地に入った立地

木造店舗3階建 約110㎡

土地面積 約65㎡

所有権売買の情報です。



ご参考までに、南青山五丁目の場所です。


現在は、テナント一社で借り上げ中、気になる賃料は、月額200万!!


なんと!坪10万の賃料です!

新宿だとかの代表的なオフィス街の坪賃料が、約2万前後とのことですから、プレミア価格ですね。
木造の3階建てですから、エレベータ等の設備もなく、メンテ費用もほぼかかりません。

気になる利回りは、表面7%!!

売出し価格は、3億4千万であります。

参考資料の納税証明をみてみると、固都税が3年連続で上がっています。
昨年で、52万円、、、。

土地の評価額は、驚異の6,900万円です。高くても3千万くらいかと思っていましたが、検討外れもいいところです。


評価証明の写しを添付

最近の都内の新築、築浅アパートの利回りが同じくらいですからこれは行けるかもというところで、情報をバラまいておきました。

自分のクライアントからの依頼に当てはまらない条件の物件は、メール配信などで撒いておきます。
セミプロ資産家の方が、直ぐに反応をみせてこられましたが、情報に興味があるだけで、本気度は薄いようです。

4日ほどすると、問い合わせが入りました。
なんと、海外資産家の方の目に止まったとの事で、既に現地も確認済み。
買付を入れたいとのことです!!

ものの10分で、本当に買付申込書がファックスされてきました!!

どこの資産家と尋ねたところ、なんとシンガポールとの事。さらに現金購入条件です!
いやーすごいなー!TOKYOの不動産は盛り上がっとるなー!と喜びたいところですが、一応、私もプロですので、色々と心配になってきます。

現金で買うといっても、海外の口座からの送金なのか、日本国内に口座があるのかということ。
客付け業者とは、取引実績があるのか、初めてならどういう経緯で依頼を受けた客なのか。
いつ資金を準備できるのか。(もしかして、国内口座があるとなるとマネーロンダリングの可能性も、、、。)などなど。

売主に伝えるにも、「はい、買付もらいましたよ。」だけでは、ガキの使い扱いされてしまいます。

買付申込の堅さが、我々不動産業者の仕事の品質であります。

そんな事で、取り急ぎ売主に買付を転送し、その客付業者に訪問して顔合わせ、今回の経緯を確認して精度を上げにかかります。

しかし、対応に出てこられた客付業者の社長さん、強面でした。か●ぎに見えませんでした。
それは、もぅ前職の上司を思い出す程でした。。。免疫があって良かった。。。

もしかして、この買付まとまるかも!?

仲介手数料900万円!!

と日頃、慎重な私も、希望の光明をみておりました。

1千万の指値がありましたので、後日の売主の返事を待ちます。

「渡辺さん、ごめんなさい。この物件、満額で業者が買うことになりました。せっかくだけど、海外の個人の方だしね。瑕疵担保のいらないっていうから、業者優先で♡」

んー!!残念!!

でも、ブログネタにはなるから、まいっか!!

高額価格物件の取引になるほどリスクが高い!と思われた方・・・投票ください!


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●わたなべ日報● 発行人:渡辺章好 

※本ブログは、私の体験を元にしたフィクションです。
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