2014年10月24日金曜日

不動産投資をする側と、させる側

『アパートなんて、儲かるわけないだろ!』

と、突然お叱りをうけました。

お相手は、決済したアパートの隣地にお住まいのご主人さん。

『そうよ!6万5千だかの家賃でローンも返せるわけないじゃない!これだから不動産屋は信じられないのよ!』

ご主人の後ろからご婦人も追い打ちをかけて来られます。

(まさに、奥様。)と頭の中に浮かびましたが、そんな事を考えていられるほど、状況は甘くは無さそうです。

それは先日、新しい管理会社として近隣挨拶に回った際に起きた出来事でした。

「この度、売買があり、別の方に所有権が移りました、それに伴い、建物の管理を担当させて頂くことになった、CFネッツと申します。新しいオーナーの方は遠方の為、まずは弊社にてご挨拶に伺いました。どうぞよろしくお願い致します。」

というような事を申し上げた、次の瞬間というタイミングでしょうか。

こういった場合、あなたならどうされますか?


私ですか?

いや〜!気分が高揚しました!

もちろん、変態な意味ではなく、心が熱くなる瞬間というのでしょうか。

私、現職になってからは、コンサルタントとして、前職で培った営業スキルを使う機会も無いほど、クライアントにも現場環境にも恵まれて、成果を上げておりましたが、やはり同じ営業でも否定される事から巻き返すのが、真の営業職の醍醐味だからです。

実は、同業の方でも見た目はゴツくても、意外といくつになっても打たれ弱い、ガラスのハートの人は少なくありません。否定的な事を言われるとムキになったり、落ち込むタイプですね。

私は、飛び込み電話営業百戦百敗からキャリアを積んできましたので、実は逆境くらいの状況にならないと本領が発揮できないくらいです。懐かしい状況に胸が高鳴ってしまいました!

といっても、それは、私の内側である気持ちの現象であって、その時、外側で起こっている状況は、決して軽いものではありません。

儲かる儲からないで、議論をしても話はまとまりませんから、さり気なく爽やかに、本題に戻します。
話を伺っていると、地域の面倒見役をされているようで、3代続いて100年程、この地に住んでいらっしゃるそうです。

私も思わず、「いや〜この辺りは、ターミナル駅も近くてより便利になってますよね。」的な事を申し上げると、

『便利ってもんじゃないわよ!酷いものよ!』的なお叱りを受けることに、、、。

要するに、昔は閑静な住宅街だったにもかかわらず、周囲は開発の波に流されているわけです。地主さんのお屋敷は大型マンションに変わり、道路は拡張して車両がひっきりなしに走り抜け、近隣の土地は、マンション用地や建売用地に手放す人が増えている。

私のような、部外者から見れば便利な街も、長年住み続けている地元の人からすれば、多大な迷惑になっている事も珍しくないということです。

そんな背景から、地域に住む人にとっては、不動産屋はある意味、信用できない存在のようです。
初めは調子の良いことを言っても、話とは違う事が起こるというのも日常茶飯事かもしれませんね。

そんな相手方の背景も、想像し、伺いながら、お互いの理解と信頼を深める、そういう仕事をしていきたいですね。

しかし、不動産の営業マンも、旨い話を持ちかけられて迷う人も実は、違うようで、同じ状況なんですね。


どちらも、「のるまで悩む。」


なんつって!

●わたなべ日報● 発行人:渡辺章好 
※本ブログは、私の体験を元にしたフィクションです。
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