2014年11月5日水曜日

賃貸人の承継と隣地人のトラブル

「今度、隣家の方の所へ挨拶に行きましょう。何も言わなかったら、きっとウチにもクレームが入るでしょうから。」

と、言うのは今回売買したアパートの前管理会社の方です。


この度、管理を引き継ぐ事になった物件の隣地の方が、色々と「うるさい」そうです。

現職のシーエフネッツは、不動産業界の中でも投資用不動産の売買取引で、そこそこ名が売れておりますが、元々は横浜の港南台が創業の管理会社兼コンサル会社です。

売買で、一棟物のアパートやマンションの所有者が、変わる際に、管理会社も変わるというのは良くある話ですが、現職でも当然に、管理を変更頂いています。

顧客に購入を勧める際は、自社にて管理出来る物件かどうかが、ポイントになります。


実際に、私が良いと思っても、立地や建物、賃貸借契約の事情で、管理を受けてもらえなかった案件が複数あります。

ごくたま~に、「管理会社が変更出来ない条件付」の売り情報なんてものあり、他社管理になることもありますが、いつでも自社で引き受けできるように事前の確認をした上で、取引に立ち会っております。

優秀な物件は、手間も掛からず儲かる物件ですから、どこも手放したくはないのです。

どこまで一般的になっているのかは、定かではないのですが、オーナーチェンジということで、売買される以前から住んでいる賃借人の方が居る場合、この物件所有者と賃貸人、管理会社の変更の通知作業が必要になります。


そして、一棟物では隣地、近隣の方への配慮というのも必要になってくるのです。

都心のアパートともなると、住宅密集地にある事が多く、昔から住んでいる方にとっては、いい迷惑になりやすいので、管理会社に対する相当な圧力がある場合も珍しくありません。




これが、自主管理だったらどうなるんでしょうね。
不動産業者でも、この対応が出来る人、出来ない人、きっぱり分かれますから、大変だと思います。

今回の、隣家の方の場合、高齢のおじいさんとおばあさんのようですが、ここ数年で、隣地が立て続けに売買になり、しかもアパートに建て変わったそうです。

ご近所づきあいのある閑静な住宅が、ある日、賃貸アパートに変わり、どこの馬の骨ともわからない賃借人の老若男女の出入り、さらに慣れる間もなく、不定期に入れ替わる、、、。


考えただけでゾッとします。自分が当事者の立場だと気持ちの良いものではありませんね、、、。

「そんな、事情があるなら、余計にナーバスになってるんでしょうね。」なんて私が、口にしたところ。

「いや、全然そういう事じゃなくて、アパートの建て替えに携わった大手のハウスメーカーに文句をいったら、国内旅行に行けるくらいのお詫び金をもらえたそうで、それが、何社かあったもんだから、遠回しにせびってくるんですよ。」

と、前管理会社の方。

なるほど、そういう事もあるんですね。簡単にお金でもめ事を収めようと思ってはいけないのであります。

アパート経営術、本日のまとめ

「近所づきあいが、金所づきあいになっちゃった!」

なんつって!


●わたなべ日報● 発行人:渡辺章好 
※本ブログは、私の体験を元にしたフィクションです。
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