2015年2月26日木曜日

銀座中央通りの人だかりと不動産業者

さて、先日の事でした。

ランチでもと事務所の外に出たところ、な、なんと!
日祝は歩行者天国で賑わっている銀座中央通りが、いつもよりもたくさんの人だかりで騒がしいではありませんか!?

一体何の騒ぎかと、興味津々に近づいてみると、これまたびっくり!玉手箱です!
大勢の人たちが、同じ方向に向かって走っているではありませんか!!

まさか、怪獣映画の撮影でしょうか!?逃げ惑う人々!?それとも!集団食い逃げか!?

と、そんな想像は、いつものように頭の片隅でしつつ、この状況を認識できた私。

そうです。年に一度のビックイベント!

「東京マラソン」です!!


とにかく、3万人以上のランナーが参加する大会ですから、人の流れが止まることなく続いていました。市民ランナーの皆さんは、仕事の合間を縫って練習されていた事でしょうから、立派なものです。

私自身は、長距離走は苦手です。

黙々と走るのができないのです。走る事に集中力が持ちません。1時間弱が限界でしょうか。
しかし、好きな事や仕事に対する体力と集中力は人並み以上にありますので、一日一食でも14時間は働けます。

今年から一緒に仕事をするようになった、T中君にも、先日、アスリート級と称されました!

なぜ、そんなに体力が持つのかと聞かれれば、プロの仕事には、

「ゴールがない」のひと言につきます。

走り続ける中に答えが有り、そこに感動があると実感している毎日です。

特に、人様の財産、資産事に深く関わる業務ですから、自分自身に魔が差さないように律しなければいけません。

さらに、高額の不動産の売買を扱うとなると、自分の一瞬の気の緩みで契約が破談になることも珍しくありません。話が壊れることで、売主、買主、媒介業者、金融機関関係各所、関わった全てにウン百、ウン千万単位の利益損失の影響がでるわけですから、そのプレッシャーとも常に付き合っておかなければいけません。

またまた、現職でも今年からは、自分の課の売上責任、業務監督もするとなると、管理する案件が、個人の時の倍以上になるという状況です。

なかなかハードな毎日です笑

私自身は、この業界に入った時から、この行動原則と基礎体力を叩き込まれたので、当たり前といえば当たり前なのですが、今の課員にはせめてプレッシャーを抜いて休息が取れるような環境、仕組みにしたいと考えながら取り組んでいる次第です。彼らの給与を決める権限もないので、無理も言えません。会社組織の中ではどうしても限界があります。利益追求はあくまで会社の為にしかなりません。

ま、とにもかくにも、この業界で仕事をする事へ、明るい未来を見てもらえるように、私自身が先頭に立って走って行かなければいけませんね!

ブログも眠い目を擦りながら、執筆しております!

と、いうわけで、

東京マラソンの中継と一緒なのであります!

日比谷、通ってます。

日々、夜闘ってます。

なんつって!

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2015年2月25日水曜日

雨の日に不動産投資を料理する

君に会う日は 不思議なくらい 雨が多くて♪

と、気持ちよく口ずさんでしまいそうな、雨天候の中、アパートの案内に行って参りました。

ご機嫌いかがでしょうか?

改めまして、私、雨男です。

この季節、タイミングが合えば、雪に変わります。

一昨年、ご案内の途中でクライアント様に途中下車頂き、自分も最寄り駅で車を乗り捨てる程の大雪に見舞われたこともございます。銀座を出るときは晴れていたにも関わらずです。

その年は、名誉ある雪男の称号を頂きました。

しかし、この日は雪の予報にも関わらず雨で済みましたので、乗り合わせて頂いたお客様が晴男だったのかもしれません。

あっ、そういえば、私のコンサルチームのU田君も一緒でした!!

彼も私も、不動産業界のスタートラインが非常に似ていますので、仕事の話が良く合う仲なのであります。

不動産業者も、興味を持って観察して頂くと、同じ営業職でも、全く文化が違うことがわかります。
根本的に違うのは、マンションの自社販売営業と、仲介営業という立場の違いでしょうか。
ある一定のラインから価値観がまったく食い違うほど、文化的に違います。
私は組織的に仕事をしたい方ですが、個人主体で仕事をするのが、仲介営業的というのでしょうか。

どっちがいいか悪いかは明確にはできませんが、そういう意味でも不動産業界の七不思議としております。

投資家の方にとって、その違いがどう影響するかといえば、大差はないかもしれませんし、業者の特徴を捉えて、話を進めると事が運びやすくなるポイントがあったりするかもしれません。

また、実は、彼の方が少しばかり、業界歴が長いのであります。私が不動産業界に飛び込んだ時に、面接を受けたデベロッパーに彼が在籍していたのであります。思い出してみると懐かしいですね。

そんな、コンビでクライアント様、一見様含めて、不動産の投資企画のご対応をさせて頂いております。

ちなみに、お互いの役割が決まっていて、彼が提案、説明する役で、私はそんな彼を励ます役。

さらに、お互い関西に縁がありますので、私が不覚にもスベった時は、彼がツッコミで救ってくれます。

関西が、面白い人が多いように感じるのは、ツッコミ文化があるからなのであります。

というけで、この日案内したのは、足立区のアパート用地でした。




私は、お客様に説明します。

「ここはまだ、更地なんです。」

すると、U田君がすかさずツッコミを入れてきました。

「渡辺さん、土地にさらも茶碗もありまへんで。」

むむ!どちらかというと、ボケてるんちゃうか!?私もすかさず返します。

「U田くん、よく聞きや。不動産の話とかけて、皿と解くんや。」

「と、いいますと!?」

彼も真剣です。

「どちらも、盛るもんやー!」

「う、うまい!」

「じゃあ、私は、この辺でおサラばします。」

と、お客様もノッてこられました。我々も笑顔でお見送り致しました!


・・・・。

・・・・?

「U田くん、お客さん、うまいことノッて、帰って行かれたけど、もしかして僕らの話に退いてしもうたんかな?。」

「渡辺さん、土地の話して、とちってますやん。」

「う、うまいやん。ってひと言よけいや!ええ加減にしなさい!」

と、そんな漫才を頭の片隅でイメージしながら、「真面目」にご提案をしておりますので、お気軽にお声がけください!

サラバ!


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2015年2月20日金曜日

築古アパートの写真と多摩地区

先日は、我がコンサルチームのE田君と一緒に、銀座から一路西へと進路をとり、主戦場である東京都は23区を抜け多摩地区へやって参りました。

多摩地区と23区の違いが明確なのは、銀座のある中央とは違い、国分寺市、小平市のようなが集まっていることです。

この辺りまで来ると、すっかり郊外で都心の雰囲気とは全く別の街に変わります。
それでも、車や電車で1時間ほどで来れますから、都心といってもエリアの広さは随分と狭いのであります。

この辺りまで来ると、一件当たりの土地は広く、建物と建物の間には、余裕があり、ロードサイドの店舗には駐車場が整備されていることが当たり前となっています。

そんな町並みが、私の様な田舎育ちの人間にとっても、都会と地方都市の間のような環境で丁度良くも感じます。

そんな心象に浸っていると、突然に車から降りるように、促されました。

どうやら目的地に着いたようです。

駅から真っ直ぐ伸びるバス通りを、車で五分ほど掛かる距離に、その物件は有りました。


アパートです。

なかなかのサイズの建物です。

敷地の広さは、100坪強、350㎡弱、300㎡強の床面積ですので、このクラスのアパートを取り扱うのは、滅多にないことです。
日頃扱っている、23区内の物件が小ぶりに見えてきます。

まぁ実際に、小さいのですが、、、。

E田君もついに、狭小敷地に飽きてきたのでしょうか。

1時間も掛けて、この物件をわざわざ見に来たのですから、しかも私まで連れてきて何をしようというのでしょうか。

さらに、外は小雨が降っていて、敷地内には2週間以上前に降ったが残っています。



彼は、バッグからカメラを取り出すとアパートの写真を撮り始めました。

今日も物件カメラマンE田君は、絶好調のようです。こうなると誰にも止めることができません。

私は、敷地内にあった見慣れないLPガスのタンクをスマホに収めました。23区全体では、一般住宅でプロパンガスを見かけることは、大変珍しいです。



彼は、さらに共用部にあったキーボックスから空室の鍵を取り出すと、室内の写真まで撮り始めました。

ここまで写真に執着するのは、賃貸管理の経験が長いからでしょう。写真も、広告としての機能と記録としての機能がある為です。

売買のキャリアがメインの私には足りないところですね。実際に私が写真を撮るときは、建物よりも最寄り駅からの周辺環境の方が多いのであります。投資用物件は何より場所が肝心な為です。

不動産業者といえども、そのキャリアの違いで仕事の仕方や考え方が全く違います。なので、一緒に仕事をすると丁度良いのです。

しかし、この調子だと、しばらく、時間がかかりそうです。

♪写真を撮る君の横で ぼくは時計を気にしてる 季節はずれの雪が残ってる 「東京で見る雪はこれが最後ね」と さみしそうに 僕はつぶやく♪

「そんなに写真イルカ?」とツッコんでいたら、懐メロのフレーズがよみがえりました。私の母がカラオケに行くと必ず唄っておりました。

小一時間ほどの作業を終えて、やっと帰る気になったようです。

「お疲れ!」っと彼が私にひと言。

結局、この物件を所有しているクライアントからの依頼で、売却活動をすることになったとのこと。

それにしても、結局、私の出番は何だったのでしょう?

「あ~、この辺さ、コインパーキングまで遠いから、車を見て貰おうと思って!この前、駐禁切られたばっかりだし。」

そうですか。そうですか。私は、クルマ番ですか、、、。

とほほ。


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2015年2月19日木曜日

不動産屋もおだてりゃ、●●に登る!!

先日は、契約予定の物件の調査に、チームのT中君と同行致しました。



重要事項説明書を作成する為の調査になりますので、現地で確認するのは、土地の境界などなどです。
今回は、新築建売のアパートの売買で、測量図が事前に揃っていましたので、確認は楽なハズだったのですが、現地に行って見ると工事に伴い隣地との間にブロック塀を新設されたようで、測量図に記載されている境界標が、塀の下に埋もれていたり、場所によっては撤去されていましたので、客観的な整合性がとれず、売主には色々と注文をつけなければいけません。
特に、土地の境界や越境に懸念点がある場合は、所有権が移る前に売主に交渉を済ませた方が無難です。決済後に非協力的になる場合もありますから、売買前には相手の顔色を伺いつつ、話を進めるのが基本になります。
また、都内の土地は特に狭小である場合が多いので、境界の確認もひと苦労です。
今回も例外ではありませんでした、建物とフェンスに阻まれて奥の境界が確認できません、こういう時の為の我が隊員です。

「T中くん、行ってきてくれる? 」

「え〜!スーツ汚れますよ!」

早くも反抗期です。
仕方ありません、私にリーダーシップが足りないのであります。

「う〜でも、え〜でもない!現場主義派の不動産コンサルタントは、いつ塀に登ってもいいように、ストレッチ素材で、汚れても洗える素材のスラックスにしなさいといったでしょ!」

「そうですけど、カメラもぶつけて壊れるかもしれませんよ?」

「カメラはワシのじゃ!脅しとんのかい!わざとぶつける気か!」

と、トボケにツッコミを入れる気満々でしたが、実際のところは、非常に爽やか素直に、フェンスの上を登って、奥まで侵入してくれました。多少わがままをいってくれた方が、嬉しい気もするのですが。



それはそれで、優秀な隊員を持つ、私は幸せ者です。

と、悦に浸っている内に、彼が境界の写真をとって来てくれましたので、一見落着です。

反対側の境界は、隣地の方の敷地に入らないと確認できませんでしたので、ウダウダ言い合っていましたら、話し声に気づいたご主人さんが顔を出され、そのまま承諾を頂き、隣地から境界をパシャリ。

そのついでに、ご主人さんから境界の塀の処理について、相談があったので、それも今後の課題ということで、引渡時には解決することして、リストアップしました。

このように、できれば隣地の方との関係性も探れるとよりトラブル回避に繋がりますね。

めでたしめでたし!

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2015年2月17日火曜日

バレンタインの契約と不動産業者

先日は、開発業者さんの事務所へ訪問致しました。

売り渡しをうけたアパートの契約書に押印を頂く為です。

不動産業界も裾野が広く、一般のエンドの方を相手にせず、不動産の開発と、その開発物件の卸を専業にされている業者の方がいらっしゃいます。​投資物件も例外では有りません。

​ご訪問した業社の事業は、数千万の戸建から、うん億円の分譲マンションまで、幅広く扱っていらっしゃいます。​

社員の方も数人というところでしょうか、そんな世間一般では名の知れぬ業者さんが、ビックリするような金額の事業を扱っていらっしゃる所が、この業界の面白いところだと思っています。
​さらにこちらでは、不動産開発業に加え飲食業など、グループ企業で展開されていらっしゃいます。

そういえば、現職のシーエフネッツでも不動産業と飲食業を営んでいますので、そもそも相性の良い業種なのかもしれませんね。

​さてさて、そんなわけで、訪問のご用件である押印が無事に済み、「次」の案件を頂けるよう、営業がてら、お話を伺っていると、グループの会長さんが、お出でになりました。

​若輩者の私にも、気さくに話かけて下さり、決済が終わったら祝杯でもあげようと、身に余るお心遣いを頂きました。

​私、その場で恐縮しっぱなしではありましたが、海千山千の経営者の方を前にして、その凄味のあるオーラにも圧倒されていました。

いつか、私も​そんな、オーラを身につけて、周囲にオラオラ言いたいな。と下らない発想を思いつくうちは、小物の証拠なのであります。

と、その時、会長さんが私に質問を投げかけられました。

「渡辺君は、この物件の契約で、いくら会社からもらえるの?報奨金とかボーナスが出るの?」

ズバリな直球の質問です。気づけば、私もなぜか素直に、ありのままの現状を説明しておりました。

​実際の所、どこの業界でも一緒だと思いますが、社内の数ある部門の中でも、お金にもって来る部署に属していますので、売上成績はシビアに見られます。

さらには、直属の部下がいますので、彼らの売上責任も負っております。そうなると私だけ成績が良くても、私のチームの成績が悪いとなれば、評価はマイナスになります。

「じゃあ、チームみんなの目標売上をクリアして、なおかつ、自分の成績が突出していれば、一番ボーナスがいいんだ?」

​なんと、つたない私の説明の中から、​私の所得増加のポイントを見抜かれました。

その時、理解される安堵を実感しました。

「じゃあ、渡辺チームの成績が上がるように、じゃんじゃん売れる物件を仕込まないとね!これからも販売頼むよ!」

と、ありがたいお言葉を頂き、感謝感激の一日になりました!!

2/14バレンタインの贈り物を頂きました!(お客様より)
ありがとうございます!

そんな私も、部下を持つ手前、どういう上司であるか考える機会が増えて参りました。
えらそうなことを言うだけでは、人は離れてしまします。最近のテーマは、何を与えられるかです。

家族を養っている者もいますから、所得の事も考えなければいけません。

それも、一筋縄ではいきませんね。

例えば、新卒の若者であれば、独身のうちはとにかく休みの日も率先して、仕事入れるくらい集中して取り組めば、早く一人前になれるなどと、言う事はできますが、実際にそれを妻帯者に強いれば、家庭関係の悪化や最悪の場合をそれを失う可能性も出てきます。​自分を見習えというだけでは、誰しも成功できるわけではないという事ですね。

私自身の経験だと、恋人ができても、仕事も遅く、休みもないなどというと、まず浮気を疑われます。

これが一番悲しいのですが、フォローをしようとすれば、仕事はこなせなくなります。

さらに、追い打ちを掛けるように、不動産業界の男には女性にだらしない人も多いのであります、、、。

なので、女性の間では、「それ絶対、他に彼女いるんだよ!」的な話題になるとかならないとかは定かではありませんが、どんなに弁解しても日に日にに疑いが掛かります。

と、私自身の悲観はいいとしても、部下自身には明るいキャリアプラン、人生プランを描いてもらえるように、業務についても色々と配慮をして試行錯誤中です。

しかし、不動産を売買を生業としているわけですから、扱う金額の大きさや、億単位の融資を受けるきっかけをつくっている事もあり、本当に良いも悪いも人の人生にも多大な影響を与えてしまうという、吉となれば誇り高く、凶と出れば罪深い仕事なのであります。

そういう希少な業種だからこそ、平凡な神経で仕事をしたい人には、到底こなせないのでありますが、自分自身が十年近く続けて来た実感としては、腹さえくくれば、面白く、やりがいの強い仕事なのであります。

だからこそ、どんなきっかけにせよ同じ仕事に就き、同じ環境で働く仲間には、

この仕事で幸せになって貰いたいと思っています!

まだまだ、チームの立ち上がったばかりで、皆に連日、深夜まで頑張ってもらっている現状ですが、その分、目に見えて成果も出ております!!

私も、彼らに、より力強く声をかけております!

「もっともっと、スキルアップして、良い不動産投資のスキームを作って、お客さんに喜んでもらって、いっぱい稼がせてもらおうよ!」

彼らも、そんな私に応えてくれます。

「そうですね!渡辺さんも、はやく彼女作った方がいいよ!」

ううっ!!一番痛いところを突いてきます。


どっちが上なのか分かりませんね。

とほほ。

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2015年2月14日土曜日

賃貸繁忙期の深夜営業

先日、銀座の事務所で仕事をしていると、

「渡辺さん、送りましょか?」

と、声をかけられました。

お相手は、同じオフィスで働くPM(プロパティマネジメント)のT内君です。

私のような者にも、気を遣ってくださる数少ない先輩のひとりです。(現職は中途採用での入社なので、若い先輩が多いのであります。)

現職シーエフネッツは、不動産コンサルタント会社ですが、若いスタッフも活躍しています。

この時期は、賃貸の繁忙期になりますので、首都圏を中心に管理物件をもつシーエフネッツとしては、延べウン百という退去と入居が、発生します。

いわゆる繁忙期というやつです。

とにかく、朝から深夜まで、休む暇もない状態にもかかわらず、私を気遣ってくれるわけですから、素晴らしく人間ができていると感心致しました。

私も、見習わなければいけません

ということで、車に乗り込み、深夜のドライブが始まります。

私の自宅までは、道路がすいていれば、銀座から30分かかりません。
程なく、車はコインパーキングへ入りました。

私の自宅へは、あと少しの距離です。


事態を飲み込めずにいる私に、彼がひと言いました。

「ちょっと、寄り道します。」

なるほど、ついでの用があったようです。

「ついてきてください。」
と、声をかけられたので、仕事スイッチをオフにして、気の抜けていた私は、慌てて車から降り、彼の後をついていきます。



大通りから裏路地の、商店街に入っています。

なるほど!隠れ家的なお勧めの飲み屋で一杯飲もうということでしょうか。アド街ック何とかというやつですね。

自分は車の運転で飲めないにもかかわらず、それでも酒の席を用意しようということでしょうか。私の誕生日を覚えててくれたのかもしれないと、期待に胸が膨らみます。

どんどん、商店街を進んでいきます。

そして、人気のない裏路地に入っていきました。

「つきましたよ。」

そう淡々と話す彼の目の前には、アパートがありました。

彼はおもむろに、そのアパートの前にあった、70Lサイズのゴミ袋を確認し、駐輪中の自転車を整列させ、建物の周囲をのぞき込み、他に異常がないことを確かめると、三つあったゴミ袋のひとつを私に手渡しました。


「では行きましょう。」

私は、彼の言うがままに、ゴミ袋を片手にもち、来た道を戻りました。

「ちょと待て!ちょと待て!お兄さん!ついてこい言うたけど、放置ゴミ回収しにきただけちゃいますの〜?」

流石に、私の鈍い勘ピューターにも状況が把握できました。

放置ゴミは、放火の原因にもなりかねませんから、早急な撤去がベストなのであります。

夜な夜なYouTubeで覚えた最新のツッコミを使ってみました。

「そうですよ。」

彼は、満足そうな笑みを浮かべながら、私の問いかけに答えてくれました。流石にラッスンなんとかとは言ってくれません。

「か、隠れ家で一杯、、、」

そう言いかけた私に被せるように彼はこう言いました。

「この後、もう一件巡回しますので、途中で家の近くに降ろしますよ。」

そう言う彼に、私も思わず、

「あ、ありがとう。」

と、返すしかありませんでした。

いやしかし、私は彼の仕事を手伝ってあげた事になった気もするが、

いやしかし、プロ業者として当たり前のことをしているのだから、歯磨きした後に、洗面台を磨くような、ついで事のような気もするが、、、。

帰りの車中でそんな事を考えていると、彼がひと言、

「こういうスタイルで働くようになったのも、渡辺さんの影響ですよ。」

なるほど、そうですね。

仕事も恋も、惚れたもん負け。

体を張って、行くとこまで行くしかないのであります。

とことんやれば、どんな仕事も好きになるという理屈です。

惚れた私が悪いのか。
迷わすお前が悪いのか。
旅は道連れ、世は情け。

そして、

これから退去される入居者のあなた

お願いです。

ゴミも残さず引っ越してください。

恋も引越しも、別れ際が大事です。

なんつって!

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2015年2月11日水曜日

マナー違反と隣地の主人と不動産屋

先日は、私が販売したアパートの近隣住民の方から通報があったとの事で、慌てて銀座のオフィスから現地を訪問して参りました。

PM(プロパティマネジメント)のエリア担当者からも、こんな忠告が。

「油断していると足元すくわれますよ!」

こんな感じで社内から脅さるのが日常的になってきました、、、。

一体どんな恐ろしい通報内容でしょうか。

想像つきます?


・・・・。


ピンポーン!!


お宅の呼び鈴を鳴らします。
正解は、まだ先の話です。


ガラガラと、引違いの玄関を開けてご主人さんが、出てこられました。

「隣のアパートの管理会社のシーエフネッツです!この度、ご連絡頂きました件で伺いました!」

と、挨拶もそこそこに、今回の通報内容の確認とその対応方法についてお話し致しました。

こちらのご主人さんとは、アパート購入前から決済時まで4度ほどのご対面でしたので、コミュニケーションは取りやすいのであります。

何か起こる前から挨拶をして、面識をつくり、できれば人間関係を多少なりとも作っておけば、何かあった時にも協力して下さいますね。

という事で、一件落着でした!

あっ!通報内容の答えですね!

「入居者のゴミ出しマナーへの苦情でした。」

アパート入居者共用のストッカーがあるにも関わらず、隣地のお宅の方々が利用される場所にゴミを指定時間外に捨てたとか。

特に、若い入居者で一人暮らしに慣れないなどの理由から、マナー問題に発展することも珍しくないようです。

しかし何故、わざわざ別の場所に捨てるような事を入居者の方がされたのか原因はわかりませんが、ひとまず様子見としました。

今回は取り急ぎ、PM担当に各入居者宛の告知文書を作成して投函して貰い、販売担当の私は近隣対応を速やかに済ませる連携体制で、オーナーのアパート経営をサポート致しました。

そんな、入居者のマナー問題も!

速やな謝罪解決する!

不動産コンサル会社の!

略して、謝ナー作戦でした!

なんつって!

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2015年2月5日木曜日

不動産会社とゴミ問題

さて、最近は鎌倉に毎週出掛けております!!

鎌倉といっても、あの鎌倉駅ではなく、鎌倉市内の大船駅にて下車します。 

駅前の不動産コンサルタント会社 シーエフネッツ本店にて行われる、マネージャー会議に出席する為です。

一応、私も小さいながらも部下のいるマネージャー職ですから、会社の経営面の状況把握と、業務改善、サービス向上に繋がる提言をする為です。


今月に行われる、確定申告セミナーも私の意見を反映頂いたものです。

◎2月15日東京開催◎
購入初心者必見!!
不動産オーナーのための
確定申告講座
このような所から、クライアント様はもちろんの事、部下の事も我が事として、
社内営業に努めております。

アパート経営でいうと、近隣対応、町内会対応も似たようなものでしょうか。

アパートの用地となると、大体、住宅街の立地になる為、ご近所づきあいも大切になります。
我々も管理会社の立場で、管理開始の挨拶と、騒音などの生活問題が起きた場合の窓口、特にゴミの収集問題には細心の注意が必要です。

自治体によっては、戸別回収が出来なかったり、適用ルールが厳しいところがあります。

せっかく、立派な共同のゴミステーションを設置しても、清掃車が回収してくれないという事が起るのです。

そうなると、ご近所のお宅の塀の前など、ゴミ出し場が、町内会にて指定されていますので、そちらを利用致します。

これが、管理面でも大変で、回収日の朝に出さないと怒られたりします。朝の出勤のドタバタで、間に合わなかった日は、取り残されたゴミをカラスやらニャンコやらが漁りますので、そこいらに散らばります。

当然に近所の方が、見かねて掃除をされますが、いい気はしませんよね。
場所によっては、そのままという所もあります。

私もアパート住人の頃は、そんな人のゴミを片付けたり、片付けてもらったり、って迷惑をかける方の気持ちもわかりますから、お互い様で暮らしておりました。
これが、分譲マンションなら24時間いつでもゴミ出しOKですから、人間、楽を覚えると堕落するのであります。

話を元に戻しますと、要は近隣の方のご理解とご厚意あってのアパート管理ということであります。

それでは!今日から使える不動産管理、現場の極意を発表します!

会議で通る意見とかけまして、

ゴミの掃除と解きます。

そのこころは!

どちらも、ハキハキ(掃き掃き)しています。

なんつって!

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2015年2月3日火曜日

一月は行く、二月は、、、

て、あっという間に一月も過ぎてしまいました!

今年は8日から始業しました。日程としてはスロースタートですが、市場は凄まじい勢いになってきております!

なんと、個別面談に来店頂いただけで、30組です。一組様あたり90分程度の時間を頂戴して、今後の不動産投資についてカウンセリングさせて頂きました。

多いときは、一日4組ですから、360分、60分一時間として割ると、6時間、10〜30分の休憩を入れましたが、不動産の話でしゃべりっぱなして一日終わる事もございました。

ここまでの密度で喋るのは、本当に久しぶりで、帰る頃には、酸欠気味で頭がクラクラします。

そんな、私も前職の営業マン全盛期の時は、商談に入ると8時間休みなく喋っても平気な程の体力と話術がありましたが、3年も過ぎると、その頃が幻かのように、同じことができなくなっております。

たまに会話に詰まることもありますので、もし、当時のお客様とお会いする事があれば、別人に思われても仕方ないかもしれません。

さらには、本年から自分のチームもスタートしましたから、各自のスキルレベルの確認から、チームワークのトレーニング、また、複数の案件を同時に進めているため、その管理もしなければいけません。それはそれで、容易くはできないので、試行錯誤の連続です。

そういえば先日、
宅建免許の更新があり、
講習会場のトイレにいった時の事です。
目にこんな言葉が飛び込んできました。


仕事も、
お手洗いも、
後から来る人の為に、
一歩前へ進まなければ行けません!!

仕事を続けて行く上で何が一番大変かというと、「自分の管理」だと思うのであります。
ここ最近の事ですが、スケジュールソフトで、予定と、その結果を記録に残すようにしています、「何をしたかあいまいな時間」や、「直前まで、予定が空白」のままであったりと、限られた時間を充分に活かして成果を出せていない事に気がつきました。

時間の管理は、もちろん業務に取り組むパフォーマンスの管理もできなければ、成果は上がっていきません。

逆に、そういった事に注意を払い、業務改善や管理が適切に行われれば、各自のパフォーマンスは上がって、成果も上がると言う事になります。
パフォーマンスの管理には、モチベーションの観察も必要になります。人間は、理性があっても感情、気分に左右されるのであります。
トッププレイヤーには、優秀なトレーナーが必要なように、優秀なマネジメントができなければ、組織にも血が通わないと思います。

はやくも、物件の仕入れ先、エリアの拡大や企画、金融機関の開拓、独自のリーシングなど、より良い投資企画をご提供できる材料がそろってきました!

そんなわけで、今年は、マネージャー業務にも力を入れて、組織の活性化にも取り組んで行きたいと思います。
私も、今月は、ひとつ年齢が積まれます。ノーメンテでは、さすがにサビが出る年頃です、、、自己メンテにも精を出さなければいけません。

世間では、一月は行く二月は逃げる、といいますが、

私の例年は、一月は忙しく二月は老けるという感じです。

どうせ加齢するなら華麗にやって行きたいと思います!

はい!頑張ります!

なんつって!
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