2015年2月19日木曜日

不動産屋もおだてりゃ、●●に登る!!

先日は、契約予定の物件の調査に、チームのT中君と同行致しました。



重要事項説明書を作成する為の調査になりますので、現地で確認するのは、土地の境界などなどです。
今回は、新築建売のアパートの売買で、測量図が事前に揃っていましたので、確認は楽なハズだったのですが、現地に行って見ると工事に伴い隣地との間にブロック塀を新設されたようで、測量図に記載されている境界標が、塀の下に埋もれていたり、場所によっては撤去されていましたので、客観的な整合性がとれず、売主には色々と注文をつけなければいけません。
特に、土地の境界や越境に懸念点がある場合は、所有権が移る前に売主に交渉を済ませた方が無難です。決済後に非協力的になる場合もありますから、売買前には相手の顔色を伺いつつ、話を進めるのが基本になります。
また、都内の土地は特に狭小である場合が多いので、境界の確認もひと苦労です。
今回も例外ではありませんでした、建物とフェンスに阻まれて奥の境界が確認できません、こういう時の為の我が隊員です。

「T中くん、行ってきてくれる? 」

「え〜!スーツ汚れますよ!」

早くも反抗期です。
仕方ありません、私にリーダーシップが足りないのであります。

「う〜でも、え〜でもない!現場主義派の不動産コンサルタントは、いつ塀に登ってもいいように、ストレッチ素材で、汚れても洗える素材のスラックスにしなさいといったでしょ!」

「そうですけど、カメラもぶつけて壊れるかもしれませんよ?」

「カメラはワシのじゃ!脅しとんのかい!わざとぶつける気か!」

と、トボケにツッコミを入れる気満々でしたが、実際のところは、非常に爽やか素直に、フェンスの上を登って、奥まで侵入してくれました。多少わがままをいってくれた方が、嬉しい気もするのですが。



それはそれで、優秀な隊員を持つ、私は幸せ者です。

と、悦に浸っている内に、彼が境界の写真をとって来てくれましたので、一見落着です。

反対側の境界は、隣地の方の敷地に入らないと確認できませんでしたので、ウダウダ言い合っていましたら、話し声に気づいたご主人さんが顔を出され、そのまま承諾を頂き、隣地から境界をパシャリ。

そのついでに、ご主人さんから境界の塀の処理について、相談があったので、それも今後の課題ということで、引渡時には解決することして、リストアップしました。

このように、できれば隣地の方との関係性も探れるとよりトラブル回避に繋がりますね。

めでたしめでたし!

●わたなべ日報● 発行人:渡辺章好 
※本ブログは、私の体験を元にしたフィクションです。
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