深夜0時45分、終電車に間に合うよう会社を後にする、あらかた人のはけた銀座の街は、0時の魔法が解けたかのように静寂に包まれ、駅まで、何かに導かれるように足が進む。
腕を絡めた初老の男と若い女が歩く横をうつむきながら通り過ぎる。
明かりの灯るBarでは、夜明けをまつ人達がグラスをかわしながら、思い思いの時を楽しんでいる。
先週、取り壊されたビルに、隣のむき出しになった積石造の外壁が銀座の危うい内面をのぞかせる。
白い息と一緒に、一日の疲れを身体からはき出す。
今日の仕事を思い起こし、明日に残した宿題を忘れようと家路を急ぐ。
空車のタクシーの列が外堀通りに吸い込まれていく。
駅のひとつ前の信号が赤に変わり、僕の足を止める。
目の前に、僕を見つめる人影が在る事に気付き、顔をあげた。白いロングのダウンコートがよく似合う女性と目が合った。
肩まで伸びた艶のある茶髪と、薄化粧に好印象を覚えた。
彼女は物言いたそうな目で、僕を見つめている。
道でも尋ねたいのだろうか。ほんの3秒ほどの時間がとても長く感じた。
そして、先に彼女が口を開いた、一瞬胸が高鳴るのを感じた。
「オニイサン、マッサージドデスカ。」
・・・・・。
「NO!謝謝!」
続く。
おはようございます!
今日も頑張りましょう!ドンマイ!明日もあるさ!
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