2011年から早いもので、3年が過ぎました。
今年も、いつものように銀座のオフィスで仕事をしながら、あの時間を迎えました。
私は東京で、不動産業に従事しておりますが、年に何度かは震災と向き合う機会があります。
当時の事を思い出すと、震災後の半年程した時に、多少落ち着いたとはいえ、落ちた屋根の瓦も葺く事が出来ずブルーシートで雨風を凌ぐ家屋が目立つ疲弊感漂う風景を眺めながら、東北新幹線に乗って宮城県のクライアントとの商談に伺いました。
震災を踏まえて、家族に遺せる資産を都心にとご検討される機会が幾度がありました。
去年今年に私が関わった取引でも、津波に被災され、まだ親戚宅で避難生活をされている方が、親御様から相続された都内のワンルームマンションを売却されて生活資金にされていました。
また、先日も南相馬市の方が、定期預金の満期を機に、都内のマンションを投資用に購入されました。
資産として遺せるものを扱う仕事についている事に誇りと責任を感じております。
巷では、目先の収益ばかりを追求した不動産投資が注目されていますが、浅くとも子供の代まで遺すことを踏まえた投資を考えると、より計画に深みが増します。
子の代で完成させる資産形成もあるでしょう。
長期的に併せて確信的に、団信こと団体信用生命保険が使える住宅ローン、アパートローンを組んだ計画も踏まえてると物件選定の幅も広くみてもいいでしょう。
資産は、あくまでバランスです。
ある程度の余裕がある方は、築年数の偏りも気にした方が、良いとも考えます。
仮に資産は遺せても、不動産投資の知識を遺すことは、難しいと思います。
築古物件よりは、築浅の方がトラブルは、少ないでしょうし、地方よりは都心の方が需要の変化も小さいでしょう。
遺族の方がコントロールしやすい物件選定も、考えていかなければいけないタイミングはあるでしょう。
我々コンサルタントと名乗る立場の人間は、その方の家族背景も踏まえて、目先では気づきにくい要件も提案する必要があると思います。
私も3年前の震災を期に、販売するだけの業務に別れる決心をして、今の職に就くきっかけになりました。
より幅広い柔軟性と確実性のある提案とその実効が出来るよう、信念をもった仕事に取り組みたいと思います。
私達の命が平等ならば、夢半ばに亡くなった命の分も代わって生きる使命を改めて、胸に納める日が、私にとっての3月11日です。
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●わたなべ日報● 発行人:渡辺章好
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