会社の定休日に出社した私、休日当番で出社していたリーシング担当のN友君に声を掛けました。
「何してんの?」と聞くと、「客付仲介業者からの申込連絡を受けていました。」とのこと。
N友君は、在学中からインターンで入社して、卒業後、無事に新卒入社してくれた期待の新人です。既に在学中に宅建主任者にも合格しています。はるばる宮崎から上京してきました。
我が社では、定休日があるものの、都内の客付仲介業者は年中無休のところも有る為、こちらも交代制で賃貸募集業務に当たっております。
と、ここまでは普通の日常なのですが、その日は違ったのです。
「このマンション、66戸中、1室だけ管理してるのですが、この前、マンション内で殺人事件があったんですよね。」
と、彼がおもむろに口にしました。
私も「へぇ~そうなんだ。」と返しました。
「・・・・・。」
「はて?この前?えー!?最近ー!?」
と、理解するのに時間が掛かりました。
ネットで、「マンション名+殺人」と検索すると、確かに色々と記事が出てきました。
昨今は、インターネットの普及の影響で、こういったネガティブなニュースも風化しにくくなってますよね。
それにしても、原状回復前にも係わらず申込が複数入っているようです。家賃も68,000円と旧耐震の築古にしては、そこそこ高いですね。場所が、良いとそんな事件もお構いなしという事です。それが東京という大都市の魔力ですね。。。
当然、物件のオーナーとしては、迷惑な話ですが、、、。
マンション全体が分譲式で、部屋の数だけ所有者がいると、管理会社もそれに伴い分散されます。
所有者としても、管理会社としてもそういった事件を起こすような属性の人を入居させない努力をするべきなのですが、「家賃」が入ってくればいいと言う事で、入居審査をいい加減にすればそのリスクは格段に跳ね上がると思います。
今回の事件が起きた人の属性は、風俗関係ということですから、自社の審査では、まずハネられる属性です。
また、繁華街の物件では必然的にこういったリスクが起きる可能性が上がりますね。
そういう事も踏まえて、立地リスクも洗い出しておかないと、場所が良いだけで購入した場合、投資家としても期待損になります。
ちなみに、同じ建物内で事件が起きた場合、たとえそれが隣室でも、区分所有であれば賃貸借契約上の告知義務にはあたりません。もちろん、知っていて黙っているのはいけませんので、「連絡」事項にはなります。
こういった事例を踏まえて、あえて繁華街立地に投資するのか、もしくは入居者属性に幅がある住宅立地に投資するか。分散させていくのか。
そういう事も踏まえての不動産投資ですね!
不動産管理業者としては、建物の治安維持も踏まえて管理する時代がきております!
●わたなべ日報● 発行人:渡辺章好
0 件のコメント:
コメントを投稿