2014年5月18日日曜日

隣の相続対策コンサルタント

さて、先日のことですが、現職のシーエフネッツ銀座オフィスでは、小さな人事異動がありました。

それにともないデスクの移動が行われ、私のお隣の方がK持コンサルからK林コンサルに換わりました。

現職は、不動産コンサルタント会社というコンセプトで、個人投資家のワンルームマンションに代表される小規模不動産の売買・賃貸・管理から、地主・賃貸家業・資産家・法人に係わる大規模な土地・建物の取扱も行っております。

私は、もともと中途入社ですので、他業者だった視点からみるにまさに何でも屋的な空気を感じる業務環境でありますが、

小さなワンルームを投資購入頂いたサラリーマンの方が、実は実家が地主でいらっしゃって家業の賃貸業の経営と相続税対策についてのコンサル依頼を頂くことがあったり、

管理物件の賃借人の方から、実家の土地活用の相談を頂くなど、

お付き合いの初めからは想像もしない案件に発展することもあり、不動産と人との繋がりは、日常生活、果ては人生の中で、切っても切れない関係あることを実感する毎日です。

このように、コンサル会社という看板を掲げ、不動産に係わるあらゆる窓口を持つ事で、案件発生に繋げるというビジネスモデルなのであります。

銀座にある、不動産投資のセミナーをしているだけの会社ではありません。

ただ、個人単位の職業としてみると、不動産コンサルになろうと思っても、急に何でも成果にでき仕事と評価されるほど単純なものでもなく、

知識を得ても、能力性格によって対応できる業務は偏りがちであります。

良くいえば専門分野、得意分野でしょうし、

格好を付けずにいうと不得意分野、苦手分野ともいうでしょう。

要するに、現職では各コンサルタントによって対応している顧客層、業務内容は全く違う状況にあるのです。ひとりの顧客に対して案件によっては、担当するコンサルが代わる事で、対応をさせて頂いております。

それが良い悪いというワケではなく、自然に逆らわない形としてのありのままなのだと思います。



そんな事情で、冒頭の話に戻るのですが、K林コンサルの顧客層は地主・資産家がメインになりますので、いつもデスクの上には興味深い資料が広げられており、私の日常業務への集中力が途切れてしまうこともしばしばあるわけです。。。

例えば、ある案件のシミュレーションを作成しているところをのぞき見てみると、相続税対策で賃貸物件を取得して、相続税は圧縮でき目標はクリアしても、その物件の運用は全く別問題で、長期的にみるとキャシュフローはマイナス。

となると、相続税が落ち着き次第、その物件を売却するまでがひととおりの計画になるというワケです。

ひねくれた性格の私からすれば、不動産屋の相続税対策と聞いても、仮に賃貸物件を企画したという話でも、その後のキャッシュフロー計画が公開されていないとうさんくさく感じるのです。

K林コンサルいわく、

『余計な事をすれば、相続税対策にはなる。』

という事ですから、さすが現職シーエフネッツの相続対策の歴史を知り尽くしたコンサルの言葉です。リアリティが違います。

(だいたい普通の不動産屋は立派な建物を企画したことを自慢されるだけにとどまります。)

真っ当な不動産コンサルを目指す者としては、その後のAfterまで見据えた仕事をしたいと思うのであります。

今回のケースも同様で、

「K林さん、要するに物件を所有することがリスクになると言う事ですよね。」

と、思い切って質問しみると、

『うん、しょうゆうこと。』

・・・・。

さすが、柔軟性が違います。
K林コンサルの影響で、仕事にもギャグにも磨きがかかる見込みです。

ご期待下さい。感謝。
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●わたなべ日報● 発行人:渡辺章好 
※本ブログは、私の体験を元にしたフィクションです。
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