2015年2月17日火曜日

バレンタインの契約と不動産業者

先日は、開発業者さんの事務所へ訪問致しました。

売り渡しをうけたアパートの契約書に押印を頂く為です。

不動産業界も裾野が広く、一般のエンドの方を相手にせず、不動産の開発と、その開発物件の卸を専業にされている業者の方がいらっしゃいます。​投資物件も例外では有りません。

​ご訪問した業社の事業は、数千万の戸建から、うん億円の分譲マンションまで、幅広く扱っていらっしゃいます。​

社員の方も数人というところでしょうか、そんな世間一般では名の知れぬ業者さんが、ビックリするような金額の事業を扱っていらっしゃる所が、この業界の面白いところだと思っています。
​さらにこちらでは、不動産開発業に加え飲食業など、グループ企業で展開されていらっしゃいます。

そういえば、現職のシーエフネッツでも不動産業と飲食業を営んでいますので、そもそも相性の良い業種なのかもしれませんね。

​さてさて、そんなわけで、訪問のご用件である押印が無事に済み、「次」の案件を頂けるよう、営業がてら、お話を伺っていると、グループの会長さんが、お出でになりました。

​若輩者の私にも、気さくに話かけて下さり、決済が終わったら祝杯でもあげようと、身に余るお心遣いを頂きました。

​私、その場で恐縮しっぱなしではありましたが、海千山千の経営者の方を前にして、その凄味のあるオーラにも圧倒されていました。

いつか、私も​そんな、オーラを身につけて、周囲にオラオラ言いたいな。と下らない発想を思いつくうちは、小物の証拠なのであります。

と、その時、会長さんが私に質問を投げかけられました。

「渡辺君は、この物件の契約で、いくら会社からもらえるの?報奨金とかボーナスが出るの?」

ズバリな直球の質問です。気づけば、私もなぜか素直に、ありのままの現状を説明しておりました。

​実際の所、どこの業界でも一緒だと思いますが、社内の数ある部門の中でも、お金にもって来る部署に属していますので、売上成績はシビアに見られます。

さらには、直属の部下がいますので、彼らの売上責任も負っております。そうなると私だけ成績が良くても、私のチームの成績が悪いとなれば、評価はマイナスになります。

「じゃあ、チームみんなの目標売上をクリアして、なおかつ、自分の成績が突出していれば、一番ボーナスがいいんだ?」

​なんと、つたない私の説明の中から、​私の所得増加のポイントを見抜かれました。

その時、理解される安堵を実感しました。

「じゃあ、渡辺チームの成績が上がるように、じゃんじゃん売れる物件を仕込まないとね!これからも販売頼むよ!」

と、ありがたいお言葉を頂き、感謝感激の一日になりました!!

2/14バレンタインの贈り物を頂きました!(お客様より)
ありがとうございます!

そんな私も、部下を持つ手前、どういう上司であるか考える機会が増えて参りました。
えらそうなことを言うだけでは、人は離れてしまします。最近のテーマは、何を与えられるかです。

家族を養っている者もいますから、所得の事も考えなければいけません。

それも、一筋縄ではいきませんね。

例えば、新卒の若者であれば、独身のうちはとにかく休みの日も率先して、仕事入れるくらい集中して取り組めば、早く一人前になれるなどと、言う事はできますが、実際にそれを妻帯者に強いれば、家庭関係の悪化や最悪の場合をそれを失う可能性も出てきます。​自分を見習えというだけでは、誰しも成功できるわけではないという事ですね。

私自身の経験だと、恋人ができても、仕事も遅く、休みもないなどというと、まず浮気を疑われます。

これが一番悲しいのですが、フォローをしようとすれば、仕事はこなせなくなります。

さらに、追い打ちを掛けるように、不動産業界の男には女性にだらしない人も多いのであります、、、。

なので、女性の間では、「それ絶対、他に彼女いるんだよ!」的な話題になるとかならないとかは定かではありませんが、どんなに弁解しても日に日にに疑いが掛かります。

と、私自身の悲観はいいとしても、部下自身には明るいキャリアプラン、人生プランを描いてもらえるように、業務についても色々と配慮をして試行錯誤中です。

しかし、不動産を売買を生業としているわけですから、扱う金額の大きさや、億単位の融資を受けるきっかけをつくっている事もあり、本当に良いも悪いも人の人生にも多大な影響を与えてしまうという、吉となれば誇り高く、凶と出れば罪深い仕事なのであります。

そういう希少な業種だからこそ、平凡な神経で仕事をしたい人には、到底こなせないのでありますが、自分自身が十年近く続けて来た実感としては、腹さえくくれば、面白く、やりがいの強い仕事なのであります。

だからこそ、どんなきっかけにせよ同じ仕事に就き、同じ環境で働く仲間には、

この仕事で幸せになって貰いたいと思っています!

まだまだ、チームの立ち上がったばかりで、皆に連日、深夜まで頑張ってもらっている現状ですが、その分、目に見えて成果も出ております!!

私も、彼らに、より力強く声をかけております!

「もっともっと、スキルアップして、良い不動産投資のスキームを作って、お客さんに喜んでもらって、いっぱい稼がせてもらおうよ!」

彼らも、そんな私に応えてくれます。

「そうですね!渡辺さんも、はやく彼女作った方がいいよ!」

ううっ!!一番痛いところを突いてきます。


どっちが上なのか分かりませんね。

とほほ。

●わたなべ日報● 発行人:渡辺章好 
※本ブログは、私の体験を元にしたフィクションです。
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