不労所得への招待状~プロに学ぶアッと驚く不動産投資 コンサルティングデスク通信
2013年 9月 19日(第700号)より
連載
「不動産投資の歩き方」
第8回 一般媒介はライバルが多い
以前に、あるキャリアウン十年のベテランの投資家の方が、所有する区分マンションについて私に売却の依頼をしてこられました。
希望価格と合わせて、条件は2つ、「仲介手数料は1.5%」「一般媒介」であることでした。
同じ物件の売り出し情報をデータベースから検索してみると既に、大手の仲介会社2社が元付けで売買情報が出ていました。
この方は、付き合いのある業者、複数社に売却の依頼をかけていたのです。
その時は、立地は良かったものの物件に難があり、希望価格も市場からは高めで、利回り設定が低いため、会員の方にだけ情報発信した後は、販売に力を入れずに様子見致しました。
後に、無事に売れたとのことで、連絡を頂きましたが、この方のケースは大変参考になりました。
例えば、これが市場のニーズにマッチし、かつ業者にとっては「売りたい物件」「売れる見込みの高い物件」であったとしたら、動きは大きく違ったかと思います。
まず「一般媒介」であった場合、同業他社のライバルが発生する確率が高く、もたもたしていると誰かに持っていかれる可能性が高い。
そうなれば、善は急げということで、積極的に行動することでしょう。
投資用不動産の場合は、さらに売買のスピードは上がります。
世は物件不足です。。。 |
これが、「専任媒介」「専属専任媒介」になると顧客に報告の義務はあるものの、売買の舵取りは自社でできるわけですから、気づいた時には他社で売られていたということがないので、ある程度は時間に余裕をみて行動すれば良いということになるでしょう。
私は業務上、他社が販売している物件に買い付けを入れ取引をする事が多いのですが、ある大手の仲介会社に問い合わせをすると、「もう話が進んでいる(実際は違うのに)」「手数料を余分にくれたら取引してもいい」などと返事をされます。
この会社は、大手で支店も多く、ほとんど支店でこのような回答が多いのです。
先方の社員教育がこのような姿勢になっていることが感じられます。
仲介会社にとっては、預かった売却案件が売上の見込みに直結する為、先日ご紹介したような、「買い側」と「売り側」で手数料が分かれるような売買はしたくないというのが本音になります。
自身の不動産を売買する際は、こういった業者の心理にも配慮する事で、目標達成につなげて頂けると思います。
なお、弊社シーエフネッツでは、この「手数料分かれ」の取引を主に扱っており、数百万の格安高利回りのワンルームの売買においても積極的に取り扱う、業界でも数少ない会社です。
ご参考まで。
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●わたなべ日報● 発行人:渡辺章好
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