不労所得への招待状~プロに学ぶアッと驚く不動産投資 コンサルティングデスク通信
2013年 10月 10日(第705号)より
連載
「不動産投資の歩き方」
第11回 捜し物が見つからない投資家
前回の続きです。
仕事柄、実に様々な人や業社と出会うこの頃です。
例えば、不動産投資家には、理系の方も少なくありません。
数字で戦略を立てやすい、収益不動産の運営に対して、取っつき易いのかもしれません。
シーエフネッツでは、数字に基づいた分析と計画をたてる事で分かり安く不動産の投資価値を比較検討できるようにしています。
先日、ご相談を頂いた方は、北陸地方の理系職で30代の男性の方
「ぜひ物件を紹介して欲しい」
と、わざわざ休日を利用して、飛行機にて東京までお越しになりました。
ついでに観光でもされて帰るのかと聞いたところ、とんぼ返りとのことです。
本気度が違います!
人は熱意で動くと言いますが、私も熱くなって、
「任せて下さい!」
とお応え致しました。
中古区分の仲介の場合は、融資銀行も限られますので、それはそれで、ハードルがあがります。
物件仕入れも慎重かつ大胆に行わなければいけません!
また、遠方の物件を所有するとなると、空室時の不安というのは、輪をかけて負担になります。
仕入れの責任重大であります!
そして、2週間ほどした時のことでしょうか。
たまたま以前にも取引したことのある区分で、平成築、ネット利回り7%程の物が出て参りました!
立地も東京では、メジャーな所です。
私は、「この方も、気持ちが強い分、物件の引きが強い方だな。」と関心しながら、
「出ました!」情報をメールにて送りました。
早速返信があり、私も、当然のように買い付けの返事だろうと高をくくっておりましたら、なんと! 予想もしない答えが!?
北陸男性「頂いた物件拝見致しました。わたしもネットで調べたところ、賃料相場が●●万円で、需要の方も○○○、立地的にも、▲▲▲が■■■なので、価格もこれでは、、、。よって、本件は見送りたいと思います。」
私も、思わず絶句致しました。
もちろん、お断りを頂くのはかまいません。
しかしながら、地方在住方に、東京の相場や立地を語られると、黙らざるおえません。トホホ。
ここで、実例などの相場情報を提示して、改めて、検討頂けるようお願いもできたのですが、私はこの時は、「承知致しました。」とあっさり引かせて頂きました。
なぜなら、あれやこれやと調べ、現地も調査して、自社での管理運営実績もある。
それでやっとこさ仕入れが出来た物件を紹介してみたら、相場がどうだとか、遠方の方に言われると、そもそも論で、私という存在の役割と信頼性が成り立っていないと感じる訳であります。
せめて「ネットでこういうデータをみたけど、どう思うか。」なんて、「意見」を聞いて頂ければよかったのですが。
結局、私も「だったら、他の方にご紹介しよう。」と変更致しました。
その後、何軒かご紹介差し上げて、ご縁にならず、現在はご休憩されたのか、他社に紹介を依頼されたのか、わかりません。
あなたも、お心当たりはありませんか。
●わたなべ日報● 発行人:渡辺章好
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