2013年10月4日金曜日

連載「不動産投資の歩き方」第10回 不動産業者も巡り会う

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不労所得への招待状~プロに学ぶアッと驚く不動産投資 コンサルティングデスク通信
2013年 10月 3日(第703号)より

 連載 

 「不動産投資の歩き方」 


第10回 不動産業者も巡り会う


仕事柄、実に様々な人や業社と出会うこの頃です。

例えば、不動産業者の中には、業者卸専門で営業している所も多く、弊社の銀座オフィスにもよく電話や訪問で声をかけて頂きます。

ある日、スーツを着た若い女性がオフィスに飛び込みで訪ねてきました。

たまたま事務所にいた私が対応する事になり、席に着くと、まだ新卒の様で不慣れな雰囲気が伝わってきました。それもそんなに珍しいことではありませんので、用件を聞いてみれば、一棟ビルや、マンション、アパートなんでも買い取りますという話。

新人らしい一生懸命な姿勢に、淡い期待を持った私は、クライアントから預かっていた売り物件の図面を渡し、査定を依頼致しました。

案の定、訪問時の不安げな表情が、笑みに替わり、仕事の成果を得た喜びが伝わってきます。何となくこちらも嬉しくなるものですから、やはり表情に出すという事の大切さを改め直しました。

自席に戻り、笑顔のシミュレーションをしていると、隣デスクのE田CPMが怪訝そうな顔でこちらを伺っています。いえ、周りがなんと言おうと笑顔が大切なのです。。。

そんな事もあり、2、3日が過ぎた頃、先日の新卒女性から査定の返事がありました。

なんと、答えは私の希望値の満額というもの。「ぜひ進めてほしい。」と、返事をし、先方の買付け稟議がおりるのを待ちます。

しかし、それから待てども返事は返って来ません。

どうしたものかと連絡すると、「満額は無理でした。」と手のひらを返した返答が。。

売主のクライアントにも満額の旨、返事をした手前、さすがの私もムッとしてしまい、

「おんどりゃー!プロ同士のやりとりでいい加減なこというなや!」
※あくまでイメージです。

とドスを効かせてしまいました。

築浅区分でも評価は出にくいのです。

彼女は声をうわずらせながらも、謝る一方で話は破談。

結局は期待損かと、頭の中からこの話を消しかけた頃、今度は彼女の上司と名乗る男性から連絡が入りました。「満額は無理だがこの値でどうか。」という話に、割と市場と同じくらいの良い値段を出してくれたものですから、こちらもクライアントの承諾を取り付けました。

ぜひ一度会って、打ち合わせをというので、設けた席に、連れてこられたのは個人投資家相手の投資マンション販売会社の営業部長。

話は結局、先日の彼女の非礼のお詫びに、同伴の販売会社にて買い取らせて欲しいとの事、「もちろんこの事に関しては、手数料もいらない。」との粋な提案にプロの筋があると感じ、「もちろん。」と承諾しました。

しかし、よくよく話を聞いてみると、この販売会社も仕入れに困窮しているようで、たまたま今回の物件が融資評価が出るとのことで、願ったり叶ったりとのこと。

業界広しといえども、どこで何がつながるかわかりませんね。

ちなみに、初めの彼女は辞めてしまったとか。

私のドスのせい? いえいえ、そこまで怖い事はできません。

でも、いつ何時も笑顔が大事という事ですかね!


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●わたなべ日報● 発行人:渡辺章好 
※本ブログは、私の体験を元にしたフィクションです。
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